一人一人とゆっくり向き合う

看護の対象となる人は、新生児から高齢者まで幅広いです。そのなかでも高齢者の看護について書いていきましょう。まず高齢者は、老化に伴う運動機能の低下や、疾患や障害によって、日常生活を送ることが困難になり、看護が必要となるパターンが多いです。その場合、症状の改善や、病気の治療の他、日常生活の機能低下を極力防ぐことが大事になってきます。また、個人個人と深い関わり合いを持ち、個性をふまえ、看護していかなければなりません。老化によって日常生活を行えないというのは、個人差があり、生活習慣が確立されていますので、それぞれのペースに合わせてあげることを心掛けなければならないと同時に、自立を目指さなければならないため、かなり難しいといえます。高齢者の中には、自分の価値観や基準を強く持っており、看護師の言うことを聞かなかったり、わがままに見える行動を取ることもあるかも知れません。しかしそれを批判したり、注意したりすると逆効果で、自立を促す際に、妨げになってきます。なので、看護する側がきちんと個人のことを把握していかなければならないのです。身体的な看護ばかりでなく、精神面でのケアも重要になってくるのですね。常に温かい心で接していなければならないので、看護師は強い心を持っている必要があるでしょう。認知症などがある場合もあり、本当に高齢者の看護は一筋縄じゃいきません。高齢者を看護するコツは「一人一人とゆっくり向き合う」ことですが、看護師自身が心にゆとりを持った状態でなければ、なかなか出来ないことだと思います。ゆっくり向き合っていけば、分かり合えると信じて、日々の高齢者看護に臨んでいくべきでしょう。

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